カールじいさんの空飛ぶ家


素敵な映画って人を幸せにするエンターテーメントだとこの映画を観て強く感じました。
冒険家への夢をあきらめ切れずにいる78歳のカールじいさんが主人公。
夢を描いてコツコツと努力していても、それを実現できないまま、いつの間にか
終点を迎えるのが人生というもの。
人生の中でずっとやり残していたことを どう生ききっていくか、
カールじいさんは最愛の亡き妻との約束を果たそうと、南米の『パラダイスの滝』を
目指して20000個の風船に乗って思い出の詰まった家ごと旅立ちます。
地球最大級の壮大な『パラダイスの滝』の淵にちょこんと乗った夫婦の愛らしい小さな家。 
その大冒険の向こう側で見つけたものは・・・妻と幸せに暮らしていた日々こそが
人生の冒険そのものだったという究極のファンタジー。
でもその時の自分は冒険の前とは違った新しい自分、新しい仲間、幸せとは何なのか
それを見つけたことで生き生きと人生を送ることができるのです。
わたしはこう思うのです。
生きる目的を見つけ出してそれに向かっていけば新しい自分になれる。
勇気を持てば、たとえ老人であろうと未来は自分で変えられる・・・と。

ギャグセンスの高いユーモアも笑いもたくさんちりばめられていました。
裏返ったボス犬の声、恥ずかしい格好、ウンチネタ。
老人キャラならではの補聴器、入れ歯、杖のアイテムにも笑えました。
ディズニーの3Dアニメーション部門ピクサーの日常の観察力、
可笑しいことの発見力に恐れ入りました。
たくさん笑って気づいたら涙してしまっていました。
カールじいさんの妻に対する永遠の愛が最大のテーマのように感じて観ていましたが、
実は幼なじみで冒険好きだった奥さんが子供の頃に作ったお手製の本の
『わたしの冒険ブック』にたどり着くまでの大冒険でした。
そこには奥さんの愛が溢れていて、そのことに気づかされ10倍味わい深くなるのは圧巻。
(初めてその本を見るときの映像が、わたしは一番好きで印象的なシーンでした。) 

アニメで魅せる映画の醍醐味。抜群の色彩感覚、幸せ感、温かさ、質感の全てにおいて
わたしにとって大変満足できる映画でした。今年一年間の中のマイベストです!!
by bull_chihoko | 2009-12-14 14:12 | 映画の感想 | Comments(0)
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