大村美術館 ~角館
大村美術館 ~角館_e0162117_1258337.jpg角館にある大村美術館の存在を知ったのは最近のことです。ラリックの作品を鑑賞できるミュージアムが秋田にあったなんて県内にいながら知りませんでした。
大村美術館 ~角館_e0162117_1053582.jpg日本情緒あふれる町で、西洋の幻想的世界を鑑賞できるのは嬉しいことですね。楽しみにしていたので、先日お花見に角館を訪れた時に立ち寄ってみました。
大村美術館は武家屋敷から徒歩1分。アール・デコの巨匠と称えられるフランスの装飾芸術家ルネ・ラリック(1860-1945)のガラス作品を専門に展示しているプライベート・ミュージアムです。古き日本文化の面影を残す街に新たな文化エッセンスを加えたい、という秋田市の個人コレクターの熱意によって平成7年(1995年)に角館に開館されました。

大村美術館 ~角館_e0162117_10531545.jpg所蔵作品は、ルネ・ラリックのガラス作品とデザイン作品、娘のスザンヌ・ラリックが絵付けのデザインをしたリモージュの陶磁器、1925年にパリで開催されたアール・デコ博覧会の作品をはじめ、20世紀前半のフランスのアール・デコ様式に特化した内容が特徴です。
展示にはガラス作品の美しさを充分に引き出すため、ライテイングが工夫されています。しかもケースに入れていないため、じかに向き合うことができます。
テーマを定めて、約400点のコレクションの中から70点から80点の作品を選定して展示(展示替えは2~3ヶ月に1回のペース)。 
ラリックの作品はコレクターに人気があり、大変高価です。これだけの作品を鑑賞できることは希少です。ガラスの冷たさを感じさせない優しさと憧れ、そして力強さ。わたしは特にオパールセントガラスが好きなので、作品を鑑賞しながら恍惚の時間を過ごすことができました。   
by bull_chihoko | 2010-05-07 10:55 | 旅・お出かけ
<< 小鳥 今年も桜が咲きました! >>