菜の花畑    〜青森県下北郡 横浜町
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風景  〜 純銀もざいく      山村 暮鳥

いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
いちめんのなのはな かすかなるむぎぶえ いちめんのなのはな

いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
いちめんのなのはな ひばりのおしやべり いちめんのなのはな

いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
いちめんのなのはな やめるはひるのつき いちめんのなのはな。

菜の花畑    〜青森県下北郡 横浜町_e0162117_1017114.jpg
昔、「いちめんなのはな」という繰り返しが印象的だった詩を読んだ時から
どこを見渡してもずっと菜の花がつづく風景を一度見てみたかったのです。
およそ30年後、その願いが叶いました。
場所は青森県下北半島の横浜町。
大館からは高速道路を使わないで国道を通って片道約3時間。 
できるだけ朝の清々しいイメージで撮りたかったので、深夜仕事が終わった後に自宅でブログを更新して、おにぎりを作ってお茶をポットに入れてそのまま睡眠をとらずに菜の花畑をめざして出発しました。
いつも熟睡している時間帯に行動して、たくさんの発見と感動に遭遇。
刻一刻と空が明けていく様、日の出直後の感動的な岩木山、真っ青な津軽海峡。
新緑と山桜に彩られた山々、そしてたどり着いたどこまでも黄色い菜の花畑。
快晴、菜の花の咲き具合、たぶん今年最高の菜の花日和だったと思います。

菜の花の作付面積は120ヘクタール(東京ドーム約25個分)で日本有数の広さ。
今年の『菜の花フェスティバル』の入場料100円は東日本被災地への義援金として寄付されるそうです。菜の花畑の大迷路は花文字で「ガンバロー東北」となっているそうですが、震災の影響でイベントが縮小され、耐震の安全面からも展望台が設置されなかったので、残念ながら上から見下ろすことはできませんでした。
また、下北半島には今最も注視されている原発などの施設が多く、東通村の東通原子力発電所、六ヶ所村の原子燃料リサイクル施設があり、そしてここ横浜町では風力発電が行われています。
のどかで美しい田舎の地方ほど財政が厳しく原発に依存しなければならない現状を思うと、とても切なくなってしまいます。
訪れる人々に感動と安らぎと幸福感を与えてくれる菜の花畑、
この夢のような風景がこれからも末永くつづくことを願っています。
by bull_chihoko | 2011-05-20 10:17 | 旅・お出かけ
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