木のスプーン  〜マユミ木工芸
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出会いは突然やってくるもの。
数日前、二ツ井を車で通過中に「二ツ井まつり」が道の駅で開催されていました。
何気なく、立ち寄ったテントの中で見つけた、木のスプーン。
つるんとしていて柔らかな曲線。
一見して丹誠込めて作られた手づくりだということが分かります。
眺めているだけで、とてもほんわか温かい気持ちになります。

これは、マユミ(真弓、檀)という名の香りの良い木で作られているそうです。
この木の名前は、しなりがよく弓の材料になったことに由来しています。
木に狂いが無く、印材やカンジキ等に使われていたそうです。
このスプーンは二ツ井町の「マユミ木工芸」さんのお品です。
「一本仕上げるのに、どのくらいの時間がかかりますか」と、
テントの中にいらした作者の安井さんにお訊ねしたら
切り出しや乾燥などもあるから、どのくらいかかるとは言えないというくらい
大変手間のかかっている工芸品です。
12cmほどのこのデザートスプーンは、1本 1,200円です。
スプーンには小さな烙印が押されています。
色の濃い方は仕上げに殺菌効果の高い柿渋を塗っているそうです。
1本1本カタチが違っているので、自分好みを選ぶのも楽しい時間でした。
以前からも木のスプーンが好きで愛用していますが、
冷たいアイスクリームを食べる時など、口に触れても冷たくないばかりか
とても美味しく感じられるから不思議です。
やっぱり、天然素材は奥が深いです。
安物や、量産品にあふれている時代、
こういう地道な手仕事こそ、貴重なのだと思います。
 
今日まで、二ツ井道の駅で開催されているはずです。
店舗は持っていらっしゃらないそうなので、お気に召した方はそちらへどうぞ。
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by bull_chihoko | 2011-08-07 10:43 | ダイアリー
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