昨夜、信じられない光景を目にしました。
クリスマスツリーのように蛍の光が輝く、蛍の木。
雨あがりの深夜、蛍を探しに出かけました。
最初は昨年蛍を見た田んぼに行ってみましたが、遠くに微かに光を確認できただけでした。
何カ所か回ってもほぼ見つからず、最後に車を停めた場所で見つからなければ帰ろうと思いつつ、ふと、上の方を見上げて、一瞬、目を疑いました。
一本の木にたくさんの蛍光が輝いていたのです。
蛍の光が散りばめられたその木は幻想そのものでした。
山の稜線の彼方まで響き渡るカエルの大合唱。
闇の世界にこそ、真の美しさが存在していました。
まさに、奇跡のような光景でした。
皆さまは、実際に蛍の木をご覧になったことがありますでしょうか。
ほとんどの方がご覧になったことが無いと思います。
蛍の木があるなんて、わたしも一日前までは知りませんでした。
年々、蛍が見れなくなっているのはわたしたち人間の生活が原因です。
蛍は外灯のある場所では光るのを辞めてしまうのだそうです。
そして、オスとメスは出会えず、子孫も残せなくなります。
闇こそ、生きる条件なのです。
自然の中ではいろいろな奇跡が起きています。
地球の神秘を、自然の素晴らしさを、ぜひ確かめて、心で感じていただけたらと思います。