おおだて映像計画
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ハリウッドのアカデミー賞、日本アカデミー賞、と続いた今日の話題は・・・・
おおだて映像計画』という大館市の映画づくりの取り組みについて。

先週6日に『いよいよ始動!大館映画発信!』というタイトルで、大館発の映画の制作発表と地域セミナーが市内にて行われました。
この映画の目指すところは映画づくりを通して地域に元気になってもらおうというもの。
国内外に大館の魅力をPRするために、映像という力を利用するというプロジェクトです。
その映画を製作するのが、大館の若手経営者の方々で組織している『おおだて映像計画』。
今回のセミナーでは映画づくりの目的・プロセス・効果をおよそ180名の参加者に説明し、理解と協力を呼びかけました。
今年の夏ごろ本編を撮って編集し、12月の公開を目指しているとのことでした。
わずか3000万円の低予算の映画制作費の殆どを広告協賛金を募り、その中で大館の商品などの宣伝もしていくそうです。

そして既に昨年制作したプロモーションビデオ「北秋時間」を会場で上映。
大館市、北秋田市をロケした3部作で構成されていました。
鑑賞してみての率直な感想としては、「精神性が背景にある秋田の自然を映し出したい」と説明されたわりには地元にとっては見慣れた景色で感動までの気持ちになりませんでした。
ただ、大山で撮影した朝靄の雲海のシーンだけは普段見れない素晴らしい景色でした。
ロケハンで、わたしも一緒に大山に登っています
ここからの昇る朝日に少しずつ包まれて息づいていく大館盆地の眺めは格別でした。
この時のわたしのおにぎりが嬉しかったとのことで、エンドロールのspcial thanksにわたしの名前を入れてくださいました。
 
1話に秋田内陸線の小渕駅が登場します。
先日阿仁合を訪れた時にわたしも立ち寄っているので
親近感のある映像で鷹巣方面に向かう情景がクレーンを使って映し出されています。
秋田内陸線は本当に国内外の方々にご覧になっていただきたい素晴らしい沿線なので
列車が素敵に見える光具合とか構図を知っていただきたく、懇親会後に監督さんに写真集をプレゼントさせていただきました。

でも、何だか全体で見ると不安感が残りました。
理由は、映像製作ありきという部分から入っているので、誰に何の感動を与えたいのかが伝わってこないのです。
本編の映画では大館の紹介映像ではなく人の心に残る映像を期待したいと思いました。
商業目的ではなく、自分たちの愛する故郷の風景を優しく細やかに描くことが、後に大館を活性化することにつながっていくように思います。

  
by bull_chihoko | 2010-03-09 09:59 | 大館関連
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