命日
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今日、4月28日は父の誕生日であり、命日です。
わたしの父は生まれた日と亡くなった日が同じ日なのです。
亡くなる前夜、母と弟と、父がとても可愛がった孫(わたしの息子たち)とわたしとで
入院先の病室でお誕生日ケーキでお祝いしたわずか数時間後に息をひきとりました。
大館の桜が最高に綺麗に咲き揃った晴天の朝でした。
わたしは悲しみよりも、天晴れな人生最後の締めくくりを見せられた思いでした。
今思えば、なぜ前夜にお誕生日を祝ったのか不思議です。
特に具合が悪かったわけでもないのに、
まるで翌日には実現できないことを予知していたかのようです。

父は40代の頃、自宅に小さな庭を造りました。
鳥海山から岩や石を取り寄せ、松やツツジ、紅葉などの木を植え、池や滝もつくり
何ヶ月もかけて石を削って丸みを帯びた灯篭を作ったり 、
自分の庭に情熱を注いでいた父を懐かしく思い出します。
亡くなって7年。今年もその庭に梅の花が咲きました。
東風吹かば匂いおこせよ梅の花 主無しとて春な忘れそ とありますが
庭に咲いた梅を眺めていると父がその辺にいるような気がします。

40代、今、わたしも同じ世代になってみて
何か残したものがあるのかな・・・と、ふと考えさせられました。
by bull_chihoko | 2010-04-28 02:18 | ダイアリー
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