田んぼアート  弁慶と牛若丸
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初めて青森県南津軽郡田舎館村の「田んぼアート」を見に行ってきました。
稲だけで描かれた特大アート。想像を遥かに超えた表現力に、圧倒されました。
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田舎館村の役場庁舎の天守閣回廊から見下ろしました。庁舎4階まではエレベーターがあり、そこから7階展望台まで階段を登ると、ご覧のような眺めが広がります。
今年の題材は『弁慶と牛若丸』。面積:約15000㎡(縦143m×横104m)
18回目となる今年の田んぼアートは、つがるロマン、紫稲、黄稲、観賞用白葉稲、
観賞用赤葉稲の5色の稲を使用し、「京都五条大橋での弁慶と牛若丸の戦い」の場面が再現されています。
今年5月末、一般参加を募り、昔ながらの手植えで田植えが行われたそうです。
10月2日には稲刈りが予定されています。
土・日・祝日でも役場天守閣から見ることが出来ます。
[ 役場天守閣開放時間:9:00〜16:30 ]
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どうして弁慶と牛若丸が題材なのかはわからないのですが、それぞれの表情がとても生き生きと描かれていて躍動感がありました。
細部の描き方も精密で、弁慶が立つ五条大橋入口の文字、橋の通路の板模様、牛若丸が投げた扇と投げつけた手先の表情、飛び上がった足駄など、ストーリー性の感じられる一瞬を切り取った見事な構図、その完成度の高さ。弁慶と牛若丸は横並びの位置関係でありながらその遠近感やスピード感が力強く表現されていました。人物の性格まで感じることができそうなくらいに描かれていて、弁慶の男らしい勇姿、牛若丸の雅な表情が印象的でした。
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この田んぼアートは、平成5年、集客効果が期待でき、歴史ある「米」にこだわったイベントとして「稲作体験ツアー」を開催したのが、きっかけだそうです。
最初は絵柄も単純な2色使いでしたが、知名度が上がってくるにつれどんどん進化し今では全国から大注目を集めています。この日も長蛇の列ができ、大賑わいでした。
得意分野を生かした地域活性化の優れた成功例ですね。
わたしは今回初めて拝見しましたが、突如田んぼに浮かび上がったアートの面白さ、稲だけの表現力、日常を非日常に変貌させるテクニックに感動し、
できるなら毎年訪れたいと思いました。
これから秋になると稲の青みが消えていくので、美しい配色をご覧になるにはできるだけ7月中旬〜8月中旬がいいということです。[ 写真は8/14撮影 ]
by bull_chihoko | 2010-08-22 01:51 | 旅・お出かけ
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