アケビの籠
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東北の山に自生するアケビを使った天然素材100%のまさに『森を編んだ籠』。
実家の母があけびの大きなバスケットを何個か持っているのを見て、
いつかは自分でも気に入ったアケビのかごを持ちたいと思っていました。
そして、最近、自分好みのアケビの籠に出合うことができました。
それが、この可愛らしいデザインの籠バッグです。
手作りの温かみがあって、とても丈夫。
寒い地方の雪に埋もれて育ったアケビは特に上質で、100年持つと言われています。
ジーンズや、わたしの好きなアンティークリネンにもお似合いのナチュラル感。
和洋どちらにもマッチし、年齢を問わずしっくり馴染みます。
そのアケビの良さが、今見直されてきています。
若い人や自然志向の方にとても人気があるのです。
アケビづるはいい環境が保たれている山野に自生していますが、
人が山に入ることで年々減少しているのが現状です。
人工的に植えても良質のつるには育たないうえ、職人さんも大幅に減っているので、
アケビ細工は希少な存在になってきています。
元々は農閑期である冬季に農家の方々が自分たちで使う生活道具を作るという
暮らしの中のひと仕事だったそうです。
アケビと言えば実の生るつるを想像しますが、
そういったつるは実に栄養を取られているので使い物にならず、
地面を這っている頑丈なものを一つひとつ探すのだそうです。
そうやって秋に採ったアケビづるはひと冬乾燥させ、
時間と手間ひまをかけ丁寧に作り上げられるそうです。
熟練した職人さんでも一日一つくらいしか出来ないそう。
山に入って探す労力、太さや長さを揃える下ごしらえ、力の要る編む作業。
そばにこのアケビのか籠あるだけでなんだか心が和みます。
人の温もり、豊かな自然の恵みと暮らすよろこび。
バッグとして使わないときは小物入れなどにも。
  
青森や秋田の地元では、かなりお安く1万円以内で手に入ります。
ネットではその2~3倍のお値段がついています。
使うほどに馴染み、変わっていく表情を楽しみながら
長く大切に使い続けたい一生物です。
by bull_chihoko | 2010-09-13 00:37 | 愛しい物・コレクション
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