
先日、奥入瀬の遊歩道を歩いていたら、ふと目にした「監視木」の札。
自然の中で、似つかわしくない雰囲気でした。
その後、写真を整理していて、この監視木というのが何なのか気になりました。
調べてみたら、以前、遊歩道で落枝事故があったのをきっかけに、毎年
青森県と環境省、林野庁、自然公園財団十和田支部、十和田湖国立公園協会が
樹木医を同行して倒木や落枝の恐れがある樹木を調査しているのだそうです。
今年は危険樹木や枝、289本を伐採。例年より多いとのことです。
腐食したり幹の中に空洞があり、監視が必要な木を「監視木」といい、
17本に危険を知らせる札(表示板)を取り付けたということです。
この木もその中の一本だったのですね。
環境整備されているようでも、遊歩道で根を踏まれたり、鳥が穴を開けたり
様々な要因で木は傷つけられているんです。

奥入瀬では石を根で抱くように木が生えている光景を目にします。
石は木に、木は石に守られているようです。
木に抱かれることで石は風化が進まず、木は石の重みで倒木せずに生きられます。
石と木が姿をとどめるために支えあっているように思えました。

この木はケヤキです。木目が美しいので、奥入瀬でも江戸時代から銘木として盛んに伐り出され、家具や建材に使われたそうです。ですから、もう巨木は残っていません。
目立たないけれど、紙札のようなものが付けられていました。奥入瀬はありのままの自然と思いたいのですが、実はたくさんの人々の力で守られている自然なんです。