トンボ公園  〜市民の森
トンボ公園  〜市民の森_e0162117_912935.jpg大館市の仁井田地区にある市民の森に2年ぶりに昨日訪れました。
ここはトレッキング、アスレチックス、クジャクや鹿などとのふれあいや自然に親しむことができる森です。
平日とあって、誰一人訪れている人はいませんでした。
トンボ公園  〜市民の森_e0162117_9122977.jpg森の中は奥に入って行くほどセミの声が鳴り響き、夏を感じました。
あちらこちらでセミの抜け殻をみつけることができます。
歩道はちゃんと草刈りが完了していて歩きやすくなっていました。
夏休みに入っているのに子どもも大人も誰もいません。
ただただセミが鳴くばかり。
トンボ公園  〜市民の森_e0162117_9125261.jpg目的はトンボ公園。駐車場から歩いて約10分ほどです。トンボが飛んで来て、住みついて仲間を増やすことができるように深さや水草の違ういろいろな池を作っています。
ここではオニヤンマ、シオカラトンボ、などいろんな種類のトンボを観察することができます。
昨日もオニヤンマが数匹飛んでいました。
トンボ公園  〜市民の森_e0162117_9131038.jpg池の蓮の葉には大きなカエル、その手前の草にはオニヤンマのヤゴらしき姿を見つけることができました。
このトンボ公園では34種類のトンボが確認されているそうです。
わたしは一昨年、ここでオオルリボシヤンマを見つけました。
オニヤンマくらいの大きさの美しい瑠璃色のトンボです。
今年も会えたらいいなと思っていましたが、
時期がズレているのか見つけることができませんでした。

ところが、そろそろ帰ろうと思って引き返した時、
今までに見たことが無い、息をのむほど美しいトンボに遭遇しました。
陽に反射して青くキラキラ輝く翅(はね)、蝶のようにひらひら羽ばたきながら
わたしの周りをくるくるくるくると何度も廻って飛んだのです。
本当に驚いて呆然としました。夢のような光景。
まるで「アバター」の青い幻想に迷いこんだようでした。
トンボ公園  〜市民の森_e0162117_9132549.jpg
家に帰って早速調べたら、わたしが遭遇したのは「チョウトンボ」でした。
こんなにも美しいトンボがいたなんて。鳥に例えたら「カワセミ」の存在感です。
大館の自然環境もとても良好になっていると感じました。(写真はフリー素材より)

このトンボ公園は、故明石良蔵先生をはじめとする大館自然の会の方々の
森林ボランティア活動でつくられた、トンボが自由に生きれる貴重な場所です。
明石先生は生前わたしの家にもいらしてくださり、当時庭に住みついていたカワセミと巣についての知識をお教えくださったことがありました。
自然保護、野鳥生息分布調査と環境アセスメントなど巾広くご尽力された方でした。
環境を昔のように復元すると、かつて住んでいた生き物たちが再生されるそうです。
このトンボ公園には、人とトンボが暮らせるように故郷の自然を取り戻し、
次の世代に伝えたいという願いがこめられています。 
こんな環境が身近にあるなんて、大館は本当に恵まれています。
ぜひ、夏休みにお出かけください。
by bull_chihoko | 2011-07-27 10:21 | 自然
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