この穴、なんの穴!?
この穴、なんの穴!?_e0162117_1855792.jpg
この穴、何の穴かお分かりになりますか。
我家のカーポートに敷いてあるレンガの隙間にいくつもある穴。
最初にこの穴を見つけた時、誰かがストックでも刺したのかなと思いました。
実は、アリジゴクの穴なんです。
アリジゴクって、蟻を食べるためにすり鉢状に穴を作るって言いますが
本当にそうなんですね。
 
ちょっとアリジゴクについて調べてみました。
アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫で、通常2~4年かけて成虫になります。
そのウスバカゲロウは寿命が短いことで有名です。
儚い命のウスバカゲロウの幼虫がこの穴の中で生涯の大半を過ごしているのです。
羽化後の寿命は短いもので数時間、長い種類でも2週間だそうです。
成虫になって交尾・産卵だけして、死んでいくそうです。
わずかな命の最後に子孫を穴の中に残して息絶えます。
レンガとレンガの間なら幼虫が踏みつぶされることもありませんから
小さな魂でも命をつなげる賢い知恵を持っていることに感心しました。

この穴、なんの穴!?_e0162117_1255244.jpg家の庭で、ウスバカゲロウを見かけることがあります。
外見はトンボによく似ていていますが、止まると羽根を背中に伏せてたたみます。
まるでチョウトンボのようにゆらゆら飛びます。
地方によっては極楽トンボ、神様トンボなどと呼ばれているそうです。

古いですがアニメ「みなしご ハッチ」で、ウスバカゲロウが登場する話があります。
ウスバカゲロウに出会って、ミツバチのハッチは彼の寿命の短さに驚きます。
そして、彼が一度でいいから、海を見たいという願いをかなえてあげようとします。
しかし、海までは遠く、到底生きて海に辿り着くことは出来ないと知ります。
それでもハッチは、何度も何度も励ましながら海まで一緒に行こうと言うのです。
そして、すでに寿命の尽きたウスバカゲロウを背負いながら、砂浜に立ち、彼に海を見せてあげるのです。
 
by bull_chihoko | 2011-09-15 12:41 | 自然
<< アリ 今日は奥羽本線開通日 >>