ジョブズ氏、最期に無言のプレゼン・・・
今から40年ほど前、コンピューターはごく限られたIT技術者だけの所有物でした。
20年ほど前にアップル社開発のパソコンが全世界に普及し始めます。
その頃のパソコンは超高額で大変重量がありましたから、それから20年後の未来にコンピューターがポケットや手のひらに入るなどと誰が想像できたでしょう。
天才、スティーブ・ジョブズ氏はその夢を叶えてくれました。
ジョブズ氏の「ハングリーであれ、バカであれ。」のメッセージは有名です。
よく天才と馬鹿は紙一重と言いますが、自分の才能と信念を信じ貫き通すことで
傲慢な性格とも言われ、破天荒な手腕でアップルを世界最高のIT企業へ導きました。

おそらく人は誰でも心のよりどころに支えられて生きています。
ジョブズ氏も例外ではなく、むしろこういうポジションの方だからこそ
心のよりどころが必要だったとわたしは思います。
あの、鬼のような経営者のジョブズ氏の意外な一面を見せてくれた写真です。
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ジョブズ氏が講演に訪れたスタンフォード大学MBAで、在学生のローレン・パウエル(Laurene Powell)さんと出逢ったのは、今からちょうど20年前のこと。
一目で恋に落ち、電話番号の交換まで漕ぎ着けた早業ジョブズ氏ですが、あいにくその晩はビジネスのディナーで予定が塞がっていました...。
「駐車場に戻って車にキーを挿し込んで、ふと思った。これが地上最後の夜なら会議なんて出るか? この子といたいんじゃないか? 僕は駐車場を一目散に駆け、彼女を晩ご飯に誘っていた。彼女はYESと言ってくれた。
それから一緒に街まで歩き、以来ずっと離れずにいる。」
人生の最良のパートナーと出逢ってからは「今はもっと人を信用できる。」と、言っています。
ネット上にある奥様とのツーショットはどれもこれも、お一人の時とは別人のようなお幸せそうな笑顔ばかりです。

インターネットをポケットに入れて出かけることができるようになった現代、
わたしはその進歩の源は人間の愛だという気がしてやまないのです。
上の一枚の写真を拝見して、ジョブズ氏の人生最後の日は愛に包まれて
永遠の眠りについたのではないかと感じました。



※ オススメ スティーブ・ジョブズ氏の伝説のスピーチは → こちら
      スタンフォード大学卒業祝賀スピーチ(日本語版)


昨日ネット上でジョブズ氏の死亡時刻を探してみても、どこにも見つかりません。
不思議です。
これはわたしの憶測なのですが・・・、
実はジョブズ氏がお亡くなりになったのは訃報のもっと前のことのように思います。
それも、iPhone 4S の発表以前のことで遺言で極秘にされていたような気がします。
世界最高のCEOと称されたジョブズ氏なら可能なのではないでしょうか。
あと10年、ジョブズ氏の命がつながっていたら
世界の未来はもっと劇的に変わって行くことにちがいありません。
でも残念ながら実現することができませんでした。
ご自分の死をも会社のためにプロデュースし、iPhone4Sをより多くの人に届け、
つまりは、人々をより幸福な日常へ導いてくださるために・・・。
まさに命を削って完成させた、この世の最高の端末がiPhone4S 。
iPhone4S の発表の翌日に全世界をかけめぐったジョブズ氏逝去のニュース。
プレゼンのカリスマ、ジョブズ氏は自らの死をもって、最期の最後に・・・
世界に無言のプレゼンテーションをしたのだと感じました。
 
by bull_chihoko | 2011-10-07 04:55 | ダイアリー
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