量子力学的には宇宙は一つの波に集約できてしまう訳ですけれども、話をわかりやすくするために全ての存在は物とエネルギーによってできていると考えてみましょう。 人間社会の場合、物は地球上にあるわけですから、それを移動させ加工するところにエネルギーが必要な訳です。化石燃料をエネルギーとして使用してきた今までは、それが有限であるために需要が拡大するのに合わせて価格は高騰していました。 しかもそれは、いずれ尽きて無くなってしまうものなのです。等価交換の原則が支配する自由主義資本経済の中で、人間のエゴは森林を急速に破壊し尽くそうとしています。そしてそれを止めることは誰にもできないと思われてきました。 けれどもここに来て、一つのアイディアが資本主義の負の性質を逆手にとって地球を元の状態に導く可能性を示し始めています。それは温室効果ガス排出量取引という概念(規範)です。つまり二酸化炭素に負の価値を置くことで資本主義の負の性質を打ち消そうとする試みです。 価値の権化であった化石燃料に負の価値が負荷されたことで、人々はそこに置いていた意味を大きく軌道修正せざるを得なくなりました。 そうです、無限に存在する自然エネルギーに目を向け始めたのです。太陽光も風も波も地熱も無限です。物が既に在り、エネルギーも無限なら全ての価値は無料になるはずです。電気代はもちろん、車も家も衣服も全て何から何まで無料です。現代もロボットがロボットを生産している訳ですから、100年先の未来はそういった価値の無い時代になるだろうと想像します。(ちょっと極端な思考かもしれませんが・・・。) さて、電気自動車への給電が無料で行われている事実の背景にはどういう事情があるのでしょうか。それは、例えば i-MiEVの場合満充電の場合でも電気代は90円程度であるということ。その急速充電に15分かかるわけですから、その間に買い物をすることで、十分90円は回収可能です。 また前述のように政治的配慮で補助金や免税などの特典を設けることで社会インフラとして機能させる方向性ももたされているようです。 上の動画で紹介されてますように、ショッピングセンターの駐車スペースに停めるだけで無線で充電設備に接続される日もそう遠くない将来実現されると思われます。 こうした今の社会のムーブメントを肌で感じ取りたい、といった感じがこのクルマを選んだ理由です。 もちろん家庭の100Vコンセントから充電できること、フェラーリなどの高級スポーツカーだけが採用しているMR駆動であること、雪道でも安心なアクティブスタビリティコントロールを装備していること、電気自動車に限り適用される高額な補助金なども選択した理由にあります。 20世紀のころ、ガソリンを使わないで電気で走る自動車なんて夢物語でした。 その突破口になった先駆「車」の i-MiEV。 斬新なスタイルのデザインテイストが「うさぎ」からインスパイアされたというのもいいですね。電池が切れると亀のマークが出るそうですが・・・。
by bull_chihoko
| 2012-01-09 13:31
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