『i-MiEV』、世界に向けて
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日本ではまだまだ普及が進んでいない電気自動車ですが、
ヨーロッパで一番売れている電気自動車は何だと思われますか?
2011年の欧州EV新車セールスNO.1は、『i-MiEV』と言いたいところですが・・・
実は三菱自動車の『i-MiEV』のOEM供給を受けているPSAプジョーシトロエンから販売されているプジョー『iOn』(アイオン)、シトロエン『C-ZERO』なのです。
OEM供給、つまり相手先ブランド名で供給することで、車の名前だけは『iOn』でも車自体は『i-MiEV』そのものなのです。
先月、世界で最もエコな車に世界認定された『i-MiEV』は全世界的にも注目されていて、2011年に欧州でPSAプジョーシトロエンが約4000台のEV車を販売。
これは欧州EV市場の約30%で、同市場のトップシェアを獲得、さらに6000台を超えるEV車の受注があるそうで、販売は急激に拡大しています。
しかし、自社ブランドではなく、どうしてOEM供給するのかと言えば、三菱自動車の益子社長は「ひとつはボリュームを確保すること。コストダウンを加速させるにはボリュームが必要となる。もうひとつヨーロッパを攻めていくのに私ども単独でいくと、標準化等でハンディキャップになる」と説明しています。
ヨーロッパのメーカーと組むことで、日本のメーカーが開発して生産しているシステムをヨーロッパで標準化してもらうのが狙いだということです。
なお、三菱自動車は2011年12月までにノルウェーに1000台『i-MiEV』を納車して、EV車の世界的な普及に大きく貢献しています。
しかしながら、本国日本では昨年起きた原発事故がEV車の普及を大きく妨げていて、補助金の交付が今ストップしている状態、H24度分の補助金に関しても未定です。
三菱自動車はEV車の開発に膨大な投資をしたので、国内に於いても商用電気自動車をOEM供給するなど、厳しい状況のようですが、まずはEV車のユーザーを拡大させることに焦点を置いているようです。
わたしはEV車における日本の高い技術力が、日本を救い、そしてガソリンが蔓延して汚れてしまった地球を救うと信じています。
『i-MiEV』の「i」、つまり「愛」は地球を救うのです。
日本のこの不景気から脱出できる起爆剤になり得るはずの電気自動車を、ぜひ、いろんな方に着眼していただきたいです。

YouTubeよりプジョーの『iOn』のPVを紹介します。
さすが、フランスのメーカーだけあって、おしゃれで都会的な映像です。
中身は全く『i-MiEV』、電気自動車のある新しい暮らしを提案しています。
EV車のシステムや構造などもとてもわかりやすく映像化されています。必見です。


by bull_chihoko | 2012-03-08 09:41 | ECO
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