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クマイチゴ秘話
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森の動物たちは木イチゴや野イチゴが大好きです。
昨日、我家のモモンガにも採れたてのクマイチゴの実をあげることができました。
写真は夜行性のモモンガが明るいうちに巣箱から出てクマイチゴを食べる瞬間です。
実はこのイチゴが、サプライズな出会いへと導いてくれました。
そこでは、クマイチゴの知られざるお話をお聞きすることができました・・・。

クマイチゴ秘話_e0162117_120114.jpgそろそろ野イチゴの時期だと思って、市内山田の農道で野イチゴを摘み取っていたら、近づいて来た軽トラのおじさんが話しかけてきました。
「ペットのモモンガに食べさせたくて、野イチゴを探しているところです。どこか野イチゴがある場所をご存じないですか?」とおたずねしたら、「オレの車について来い」と言って走り出しました。
クマイチゴ秘話_e0162117_1203449.jpg数分後に辿り着いた場所にはたくさんのイチゴの実。クマイチゴと言って、熊が大好きな木イチゴなのだそうです。「親子熊が来て、子熊が夢中になってこのクマイチゴを食べている間に母熊がそっと居なくなる、親離れのイチゴなんだよ」と教えていただき、とても感動しました。
「これがあるところは熊も出ると思って気をつけた方がいい。この場所はオレの土地だからいつでも採っていいよ。」と言って、一緒にクマイチゴをたくさん採ってくださいました。
「帰り、家さ寄れ」とおっしゃっていただき、車内にあったドリンクをお礼にお渡しするつもりで立ち寄ったら、なんと800坪の日本庭園がある大豪邸なのでした。
大きな池には鯉が泳ぎ、その池の上に情緒のある水上東屋が建てられていました。
全部ご自分で何十年もかけて郷土の石や材料を集められ、庭園の池に沢水を引くために埋設したパイプはその費用だけでセドリック一台分だということでした。
その大きな度量と体力と暮らし方に衝撃を受けました。
庭先で奥様が用意してくださった冷たいお飲物をごちそうになって、さらには両手いっぱいにお土産を持たせてくださって「いつでも寄れ」と言っていただきました。
見ず知らずの方にこんなにもご親切にしていただいていいものかと思いました。

でも、最初お会いした時にわたしはおじさんの目の奥に優しさと深さを感じました。
軽トラの向こう側に何か面白い展開を予感して写真撮影もしていました。
それにしても、想像以上の展開。
地域の自然のことは何でもご存知のような方で、その感性と価値観に驚きました。
やはり人との出会いが人生を豊かにしてくれるものですね。
おじさんにはまたお会いしたいと思っています。

クマイチゴ秘話_e0162117_1205044.jpg自宅に戻り、親離れの熊の話を思い出しながら、わたしもクマイチゴを食べました。
甘みが強く野性的で美味しかったです。
この美味しさこそが、熊を厳しい自然へと独り立ちさせるのですね。
クマイチゴに夢中になった子熊が食べ終わって母熊が居なくなったのを知った時、
どんな気持ちになるのでしょう。
そうして自分が親になったら、このクマイチゴの前で愛しい我が子とお別れをするのでしょうね。
そんなことを想像しながらクマイチゴの甘酸っぱさを味わいました・・・。

by bull_chihoko | 2012-07-30 13:39 | ペット・動物
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