歩兵32連隊
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ネットで「日本兵の全身骨発見 」というニュースを見つけました。
沖縄県の浦添市の道路拡張現場から沖縄戦当時の日本軍兵士の遺骨が1体発見され、「田畑」と彫られた印鑑、水筒や財布などの所持品も見つかったそうです。
発見された周辺は沖縄戦当時歩兵32連隊が配備され、山形県や北海道出身者が所属。
今後、沖縄戦に参加した山形、北海道出身者から該当者を探すとのことでした。

先日、まさにその当時を描いた宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」を観たばかりでしたので、とても気持ちに残り、「歩兵32連隊」を調べました。

日本の敗色が濃厚となっていた昭和20年3月、米軍は54万人の兵力と最新鋭の兵器で沖縄への上陸作戦を開始した中、日本本土を守るため米軍の戦力を消耗させる目的で投入されたのが歩兵32連隊でした。
凄惨な戦いが繰り広げられた沖縄戦の最前線で戦った部隊で、山形県、北海道、沖縄県の出身者で編成され、およそ3000人が投入。
5ヶ月にわたる過酷な戦いの中で、将兵の9割が戦死。
戦火の中、食料も無く兵士の体重も30kgほどに痩せ細ってギリギリ生きていたとのこと。全員死ぬからという判断で、個人識別用に使用される認識票も必要無しということだったそうです。
陸軍歩兵第32連隊は、元々は1896年に秋田に連隊本部が設置され、日露戦争後に山形へ転営された部隊だったということも知りました。

現在、憲法9条や徴兵制問題、オスプレイ配備問題などが取り上げられ、日本も近い将来に戦争へ向かうのではないかと思うことがあります。
わたしは今回発見された遺骨の兵士は現代に気づきを与えているように感じました。
「戦争を繰り返してはいけない」と。
DNA鑑定で、故郷のご親族の元へもどられますように、お祈りいたします。

この機会に、ぜひこちらの動画をご覧になっていただきたいと思います。
[証言記録 兵士たちの戦争]
沖縄戦 住民を巻き込んだ悲劇の戦場 ~山形県・歩兵第32連隊

by bull_chihoko | 2013-07-29 17:46 | ダイアリー
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