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オールドノリタケ
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オールドノリタケ_e0162117_14495651.jpgオールドノリタケってご存知ですか・・・。
わたしはこの陶器の魅力に惹かれてずっと以前からコレクションを始めています。特に薔薇の花の器がお気に入りです。
では、オールドノリタケについて紹介します。
日本が長い鎖国から目覚め、世界へ新しい未来を描きはじめた躍動の時代、明治。
陶芸の世界でも、海外へ雄飛しようと夢を抱いた人々が苦労の末に見事な陶磁器を作り上げ、それらの輸出品は西洋人の心を魅了していきました。
オールドノリタケ_e0162117_11255796.jpg現在、オールドノリタケと呼ばれる多彩を極めた陶磁器は、明治の半ばから昭和初期頃まで、 ノリタケ・カンパニーの前身「森村組」や「日本陶器合名会社」がアメリカを中心に海外に輸出した製品をさしています。 1876年(明治9年)「ノリタケカンパニー」の創始者、森村市左衛門が東京に「森村組」を設立し、
オールドノリタケ_e0162117_11291015.jpg同年、弟の豊がニューヨークに「日之出商会」(後に森村ブラザーズとなる)を設立します。森村市左衛門は師と仰ぐ福沢諭吉の助言により、輸出貿易に乗り出す決意をしたのだそうです。長い鎖国時代が明けたばかりで、まだまだ海外は遠い存在だった時代のことでした。この貿易は「日本とアメリカとの貿易の始まり」と言っても過言ではありません。

オールドノリタケの魅力のひとつにデザインの多彩さがあげられます。
日本人の手先の器用さに加えて、職人たちの丹精こめた手描きのよさが発揮され、
西洋スタイルでありながら、 どこかしら日本人の感性が脈打っている独特の味わいがあり、大変人気の高いコレクターズアイテムになっています。
アンティーク全般に言えることですが、人類の文化の頂点は1900年を挟んだ数十年間に
集約されていると思うのです。
崇高な美意識のある匠(たくみ}はそのピーク後出現せず、それ以降の作品の完成度は頂点に至っていません。
また、オールドノリタケの美術品としての価値に気づいた日本人が欧米から買い戻している現象が高値を呼んでいます。
再現不能で貴重な日本至高の陶芸品なのです。
かつて海を渡って行ったこの陶磁器たちが、約100年の歳月を経て日本に里帰りし、
その繊細な妙技、時代の息づかい、美を追求する崇高な精神が、
大変高い評価を受け脚光を浴びています。

オールドノリタケ_e0162117_15154688.jpg写真2つ目の丸い絵皿は、
1911年(明治44年)につくられた貴重な品ですので、
ぜひ拡大してご覧ください。
Saitoと作者のサインも記されています。写真左はその裏印マーク。
森村家の家紋をデザインにしたM-NIPPON印です。
わたしの祖父母が生まれた時代だということを思うと、とても感慨深いです。
by bull_chihoko | 2009-03-05 11:23 | アンティーク
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