老犬神社~忠犬伝説
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老犬神社~忠犬伝説_e0162117_9323345.jpg昨日、大館市十二所葛原にある老犬神社に初めて訪れました。以前は国道の標示板に案内が出ていたのですが、それも看板もなく、地元の人にたずねてやっと場所がわかりました。
神社は、急な山道を数百メートル登って行った所にありました。入り口にあった案内には次のように記されていました。

『当神社は忠実な犬を祭ると言う、他にはあまり例を見ない神社である。当神社の由来については、次のような物語がある。江戸時代の中ごろ、南部領草木(現在の鹿角市の内)に定六という又鬼(マタギ;猟師)がいた。この先祖は、源頼朝の富士の巻狩の際、目覚しい働きによって全国通用の子孫永久又鬼免状を頼朝公より拝領し
老犬神社~忠犬伝説_e0162117_9384675.jpg代々相伝している家柄であった。その定六が、ある雪の朝、カモシカを近くの山で見つけ、追いかけているうちに、いつの間にか三戸城内まで入りこんでしまった。不運にも定六は、その時巻物を身につけていなかったので、とらわれの身となってしまった。その時、猟の共をしていた犬が、もと来た道を引き返し、家にあった巻物を口にくわえ、飛ぶようにして三戸城内にもどったが、定六はすでに処刑されていた。
定六の死後、妻は犬をつれて、葛原部落に移り住んだが、犬はその後、食をとらず、定六のあとを追って死んだ。村人は、その忠義の心に感じ、現在地に葬り祭った。』

毎年、4月17日に老犬神社の大祭が行われているそうです。
 
by bull_chihoko | 2009-04-06 09:42 | 大館関連
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